ひな’sお気に入りらいふ

シングルマザーでも自分の好きな人生諦めない!

海外生活に憧れはあるけど自分には大した目的もないし、お金もないし、行けるわけない?決意から1年で大学休学・ワーキングホリデーを決めれたわけ。

 

「行って何するとね?」「お金かかるとよー。」「あんたに出来るわけなかたい!」

 

いきなりバリバリの長崎弁で失礼します。

あえて、私の周りでよく聞こえる言葉で書かせていただきました。

 

 

留学・ワーホリに関わらず、何か大きな決断をするときや新しいことを始めるときに親や周囲からこんな否定的なことを言われたことがある人もいるんじゃないでしょうか。

小さいときから「うちはお金ないから」「特別な才能もないから」と決まり文句のように刷り込まれ、自分には特別なことは出来ないと思い込んで育ってしまった人も多いんじゃないかと思います。

 

私もその一人です。うちの場合はそんなに否定的な言葉で言われていたわけではありませんが、高校・大学の受験の際もうちはお金がないから進学は家から通える国公立でと言われ、私立は滑り止めも受けませんでした。

テレビでいろんな世界・分野で活躍している人を見ても自分たちとは別世界の話で、「特別な人たち」と「自分たち庶民」と分けて考えているようでした。

当時はそれで納得していたし、地方では国公立のレベルはそこそこ高いので落ちないように必死で勉強して敷かれたレールの上を順調に歩き優等生をやっていました。

 

海外に住むのは特別な人に許された特権だと思っていた。

 

さいころから海外に漠然とした憧れがあって、親に頼んで小学生のときから一人で英会話教室に通わせてもらって英語が好きな子どもでした。

その当時はまさか将来留学したいと言うことになるとは親も私自身も思いもしませんでしたが、安くない月謝を払って通わせてくれたことに本当に感謝です。

 

そして大学も国際交流系の学部に進み、同じように海外志向の高い人の輪に入りました。そこではすごい人がたくさんいました。地方の公立大学ではありましたが英語が上手な人がわんさかいて、海外留学経験がある人もいて、お金持ちの人もいて。その中で私も海外志向がさらに高まりましたが、逆に「私なんか海外に行けるレベルじゃないな」とか「皆と比べたら別に英語上手でもないな」とか自分の能力や価値が低いように思えました。

それにお金もかかるし、うちは下に弟がまだ3人もいるし、無理無理。そんな感じでした。

 

夢を口に出すと協力者が現れる。動き出すとどんどん情報が入ってくる。

 

大学3年生になるときのゼミを選ぶ際、ずっと興味があった経済・経営に詳しい先生につきたいと思い、面談に行ったのですが、その教授との出会いが私の人生を大きく変えました。。

そのときその教授は私のことをいろいろ聞いてくださり、「お金も明確な目標もないので無理ですが海外で生活してみたかったです」みたいなことを話しました。すると当時の私にとって衝撃的な言葉が返ってきました。

「何言ってるんだ?好きなことやるのに理由なんていらないよ!やりたいことやってみるなら大学生の今が最適だ!漠然とした夢や憧れを自分の目で見て体験して来い!」

話している中で、もう今までの固定観念というか、私の中の常識がひっくり返され、世界がとっても輝きだしたことを覚えています。

 

夢を追うにもお金が要ります。

 

海外で生活してみたいという夢を実現すべくリサーチしている中で”ワーキングホリデー”という制度を知りました。

留学となれば「学生ビザ」を取得し学校に通わなければならないため莫大な学費がかかりますが、ワーホリであればの学費が必要ない上、現地で働きながら生活費が稼げる。それなら頭金だけ貯めれば行ける!!

それを知ってからは夢が現実的になってきて、もう夢中で駆け抜ける日々でした。

今はネットでたくさんの情報が手に入るので、貯金ゼロでワーホリを決行した人のブログや海外での仕事探しのコツ、海外でのやりくりなど、調べれば調べるほど自分にも出来るような気がして自信がついてきました。

 

大学3年生で授業は多くなかったので、飲食店のバイトと家庭教師のバイトを掛け持ちし、さらに教授が雑用のアルバイトをたくさん下さり、授業の合間にもお小遣い稼ぎが出来ました。

教授は無責任にやってみれば?と口で言うだけではなく、実際にたくさん協力してくれました。それも本当に助かりましたし、本気で応援してくれて嬉しかったです。

親も最初は思いもよらない私の決断に戸惑っていましたが、私が目をきらきらさせて必死に働く姿を見て、何も言わず応援してくれました。

 

そこからはあっという間でした。

本当にやりたいことだったので、本来タフじゃない私ですが授業とバイト掛け持ちも全く苦にならず、もともともらっていた奨学金も合わせて貯金し1年弱で約70万円の資金を作ることに成功しました。教授と出会いワーホリを決意してから1年後、その資金でワーホリに出発することが出来ました。

 

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The Royal Exhibition Building

休学してワーホリに行くと就職活動に不利?

 

これもよく言われますよね。遊んでたんでしょ?とか。

確かに会社によっては不利になるかもしれません。就職に響くと嫌だからやめとこうって思う人は本当にやりたいわけではないんだろうからやめといたらいいと思います。

とてもお世話になっていた別の教授からは、ワーホリを大反対され、「あなたならストレートでいい会社に就職できるのに」「ワーホリ言ったってアジア人に囲まれて暮らして結局変な英語しか身につかないんだから」と私のために必死で説得してくれました。

でも海外経験を評価してくれる会社はたくさんあるし、そもそもワーホリ期間どう過ごすかは自分次第です。

ただただ海外でのんびり生活するのもワーホリの醍醐味ですし全然ありですが、就職を見越しているならそれを視野に入れて行動すればいい。

いろんなことに挑戦したり、自分なりに行動した内容を評価してくれない会社にしがみついて就職する必要なんてあるんでしょうか?そういう会社では自分らしく働けず辛い思いをする可能性も高いです。自分を認めてくれる会社を探す、くらいの気でいましょう。

 

好きなことをすることに理由も才能も必要ない

 

この言葉は今でも私を突き動かしてくれています。何のために生きているのか。いい就職をしてそこで一生コマとして働かされるために生きているわけではない。自分らしく生きるために働くけれど、ただ生きがいもなく生活して繁殖して寿命を迎えて死ぬのは嫌。

私はきっかけをくれた教授に出会えて、海外に行く夢を実行に移すことが出来て本当に良かったです。それがめぐりめぐって、私は結婚して海外移住するに至りました。もう離婚しちゃいましたが(笑)まだ永住権があるので、海外で暮らすという夢は途絶えていません。今はたっぷり力を貯めているところです。

やる気があれば、貯金も目的を持って頑張れるし、現地でも楽しくしっかり働いて生計を立てることが出来ます。

 

まずはあなたの思いを口に出してください。きっと誰かが手を差し伸べてくれます。

色々調べてみてください。必ず道があります。

 

この記事が、誰かの背中を押す「私の教授」のような存在になってくれるととても嬉しいです。