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シングルマザーでも自分の好きな人生諦めない!

人生の目的を見つけたい自分探し中の方へ。“最大の不幸は、「変えられるものを変えずに、変えられないものを変えたがる」こと”

私はずっと海外の生活に憧れていて大学3年生のときにワーキングホリデーでオーストラリアに行きました。

それまでずっと優等生で生きてきたのですが、海外でいろんな人に会っていろんな経験をして、自分も自分らしく生きたいと思うようになりました。

 

そしていろんな本を読むようになって、この“人生の目的”というシンプルかつストレートなタイトルの本に出会い、「ああ、これだ。こういう本に出会いたかったんだ。」と思いました。

 

優等生でいるのに疲れた、やりたいこと見つけたい、毎日やりがいのない仕事に追われていつまでこんな生活が続くんだろう、いつになったら余裕が出来るんだろう、と思いながら過ごしている方に、読んでいただきたいです。

 

それがこちら、

本田健『人生の目的 自分の探し方、見つけ方』(2014)大和書房

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本田健『人生の目的 自分の探し方、見つけ方』(2014)大和書房

 

 著者と概要

著者は前回ご紹介した『ユダヤ人大富豪の教え』と同じ本田健さんです。繰り返しになりますが本田健さんは「お金の専門家」として経営コンサルティング会社、会計事務所、ベンチャーキャピタル会社など複数の会社を経営されており、自己啓発本作家として大成功されている方です。

 

前回後紹介した『ユダヤ人大富豪の教え』は本田さんの師であるゲラー氏の言葉が中心でしたが、今回の本は本田さんの言葉で書かれています。

ユダヤ人大富豪の教え』はどちらかというとお金持ちになりたい人や成功したい人向けともいえる本で、「私には出来ない」と思えるようなことも多かったです。

一方今回の『人生の目的』は、私たちが「今ある場所でいかに幸せを感じながら生きるか」も学べる本で、さらに挑戦したい人の背中も押してくれる、一般の私たち向けの本だと思いました。

 

志が高いわけでもないネガティブな人たちにはなかなか響かないのでしょうが、そういう人が素直な気持ちで読むことが出来たなら、絶対にその人の人生にいい影響を与えてくれると思います。

 

では早速印象に残った言葉や価値観のご紹介をしていきます。

 

“毎日を楽しく生きるには、たくさんのお金も、すごい才能もいりません。”

 

当たり前といえば当たり前のことです。でも大人になると、「そんなこと言われても働かないとお金が入ってこないし、お金がないと好きなことが出来ない」と思って諦めてしまうことも多いですよね。もちろんお金がないとできないこともたくさんありますが、まずは“自分のやりたいことをはっきりさせ、自分のいまの生き方を変える勇気をもつことが、その最初のステップと言えるでしょう。”ということです。

そういわれればなんだか大きなことに聞こえますがきっと小さなことで良くて

私だったら例えば、

大好きな服しか着ない・買わない

休日は素敵な公園でバリスタが入れたコーヒーを飲みながら本を読む

とかそういうことから始めてみようと思います。

大きく言えば、それをオーストラリアのメルボルンで、友人と家族と囲まれてそんな生活をしたいです。

 

“ごく普通の毎日に、意味を見出せるかどうか”で毎日の生活の幸せ度が変わる

 

例えば家事ひとつとっても「どうして私ばかりが家のことをしなければならないのか」と不満に思いながらするのと、「愛する家族のためにサポートできる幸せ」を感じながらするのとでは幸せ度は全く違うということが書いてあります。

 

これを素直に「ああそうか、家族の支えに慣れていて幸せだったんだ。」と飲み込める人は幸せに気づけてよかったです。

でもこの「家事」の例に関しては「いやいや、そんな風には考えられない!!夫も一緒にやるべきでしょ!!」と私は思ってしまいました。(笑)それを「我慢、我慢!私は幸せなんだ」と一生懸命言い聞かせるのは、ある意味逃げだと思います。勇気を持って現状を打破するために考え、行動するべきです。

家事以外にも気づいていない幸せを見つけようとすることは大事だと思います。

 

“「苦しいこと」を引き寄せてしまうのは、知らずしらずに、苦しいことが人生だと信じてしまっているからなのです。”

 

確かに、出来事に対して自分がどう捕らえるかでもあるので、何か嫌なことがあったら「あ、また苦しいことが起こった。」とか「人生こんなもの」とか思ってしまいますもんね。

ここでは“意識を向けたものが手に入る”ことが書かれており、「人生は楽しいことの連続」と考える人には楽しいことに目がいくので、楽しいことがいっぱい起きるのです!

 

「お金を大事にしているのにお金が全く回ってこない」という人は「お金がなくても頑張る自分」を大事にしていたり、「ダメな男性にばかり惹かれてしまう」という人は「ダメな男性のために頑張る自分」が好きだったりするのだそうです。

 

確かにそうかもしれない。私も「節約を頑張る自分」とか「貧しくても夢を諦めない自分」を大切にしていたので、「人生はどんどん夢を叶えていくもの」という風に考えて「夢を叶える自分」を大事にしようと思います!

 

“ほとんどの人はあまり深く考えないで生きています。”

 

“なんとなく学校に行って、就職して、結婚するのが人生だと思っています。”のフレーズ、から始まり、私も大きくうなずきました。ただ、「深く考えないで生きるのはもったいない」ということかと思いきや、意外にも“「人生には意味があるようで意味がない」と考えてみるのも、一つです。”と話が進んでいったことに驚きました。

あまりにも人生に意味を持たせようとすると、意味を見つけられない間苦しむことになるし、人間も多くの生き物と同じように、ただ繁殖して死んでいく生き物なので、自分自身が「これは意味がある」と思えることをして過ごせばいいということです。

 

この考え方には少しがっかりしたような、でもどこかほっとしたような、不思議な気持ちになりました。私はずっと自分のやりたいことや夢を探してそれに向かって頑張りたいと思っていたのですが、実際はよくわからず、「きっとこれだ!、、よね?」とか思いながら過ごしているのが本音です。

大きく考えすぎず、無理やり頑張らず、今の自分の気持ちや充実感に集中すればいいのかもしれませんね。

 

“ストレスがないときは一生やってこない”

 

例えば10代のころは将来どういう風に生きようか迷い、20代では自分の仕事はこれでいいんだろうかと悩み、30代では結婚や出産、人間関係で悩み、40,50代でも同じような悩みが続き、60代になると自分自身の病気や両親の介護、そして自分の老後、や子どもの将来など、原因は変わっても悩みは一生続くことが書かれています。

だからいつか楽になる、幸せになると期待せずに、ストレスがあってもそのときそのときの幸せを感じながら、うまく付き合っていきたくことが大切だということです。

 

そして期待をするから挫折が起きるので、“小学生のうちに「人生では一年に何回かはイヤなことが起き、数年に一回ぐらいは、もうダメだという気持ちになるよ」ということを学校で教えてもらいたいものです。”と書かれており、私は子どもにこんな風に教えてあげようと思いました。

夢と希望だけ持たせて社会に出て絶望するより、社会の厳しさも教えた上で自分の好きなことを追求することを進めたいと思います!

 

“あなたには、自分自身を喜ばせる責任があります。”

 

私もこれはよく感じていて、自分だけは自分のことを一番愛してあげたいと思っています。どんなことがあっても自分を嫌わず、自分が嫌いになりそうなことはしないようにしています。

そしてこの本にも似たようなことが書いてありますが、人は期待するだけの愛情をくれるとは限りません。たとえ親でもパートナーでも子どもでもです。

 

私も学生時代に進路のことで悩んだとき、親は自分のことを大切に思ってくれているだろうから、一緒に考えてくれるだろう、真剣に考えてくれるだろう、と思って相談しても、親も親で自分たちのことで忙しいですし、他人事のように答えられてショックを受けたことをすごく覚えています。私の場合は4人兄弟の一番上でしたし、「この子はしっかりしてる」と思われていたから余計にそうだったんだと思います。

パートナーも向かっている方向が違えば寂しい思いをしますし、関係が崩れれば急に他人に戻ってしまいます。パートナーが優しくしてくれることを期待しても、期待通りに行かずにがっかりしてしまうこともあります。

それで幻滅するよりは、そういうものだと思って自分で自分を喜ばせることをたくさんしてあげるのがいいと私は信じています。

 

“「自分のために生きる」と考えると、自分が利己的に感じてしまう人のほうが多いのではないでしょうか。”

 

遠慮せず自分の望む人生を生きよう、人の望みではなく自分の望みどおりに生きましょう、と書いてありますが、「家族に不安を感じさせてまで、やりたいことじゃないかも」とか、両親・友達・世間・同僚・子どもたちなどいろんな人の目が気になって遠慮してしまうことは多いものです。“親の言いなりになったり、社会の価値観に沿って、「就職しなければならない」「お金を稼がなければならない」「家族をもって養わなければならない」と考えたりして、いつのまにか自分の本質を見失ってしまうのです。”

実際、そういう思考から抜け出すことが出来るのか私にはまだ疑問です。自分の好きなことをやって生きていれば自然にお金や人はついてくるものだということなのでしょうが、そこの領域に達するまではやはり人に迷惑をかけてしまうものだと思います。結果的に成功すれば報われますが、そうとも思えないものなので、みんなそこで止まってしまうのですよね。

それで私も離婚して日本に戻って1年以上ずっと、「子どものため」に実家で暮らしています。以前シングルマザーの離婚後の実家での生活の記事を書いたときにも少し書きましたが、私は今の環境が子どもにとって最適だ、とどんなに自分に言い聞かせてもどうしてもオーストラリアを諦めきれない自分がいました。それに気づいて、やっぱりオーストラリアに戻って生活しようと思いました。

最初は子どもも祖父母とはなれて寂しい思いをしても、将来オーストラリアで育ってよかったと、きっと思ってもらえると思います。

実現するかまだわかりませんが、そのために今いろんな準備を整えているところです。

 

宿命と運命の違いについて知ることの大切さ

 

“宿命とは、あなたが生まれたときに決まっていたもの”で両親の健康、才能、経済状況などです。

“運命は、日常生活でつくられている”もので、普段から健康に気をつけている人と暴飲暴食をして不規則な生活をしている人とでは将来の健康状態に大きな違いが出来るのもその人の運命のひとつなのだそうです。

 

宿命とはうまく付き合っていかなければなりませんが、運命は自分の力で変えることも可能です。それを履き違えて、最初から変えられない、どうしようもない、と諦めているものがあれば、それが本当に変えることが出来ないのか考えてみたほうが良いですね。

 

私も「うちは兄弟も多いしお金もないから留学なんて出来ない」と思っていましたが、本当に行きたいと気づき決心すると、少ない資金で実現する方法を見つけ、自分でもびっくりするほどのエネルギーで資金を作り、ワーホリという形で実現することが出来ました。

さらにワーホリから学生ビザに変えるときは高額な学費が必要でした。

これも諦めていましたが、意を決して親を説得し、銀行から教育ローンという形で親名義でお金を借りてもらって実現することが出来ました。

今でもそのローンは返済中ですが、学生ビザでオーストラリアに滞在できてよかったと心から思っています。

「“うちはお金がない”問題」は、もしかしたら解決できるものかもしれません。

 

“最大の不幸は、「変えられるものを変えずに、変えられないものを変えたがる」こと”です。宿命と運命の違いをしっかり認識し、自分の人生設計を間違えないようにしましょう。

 

この記事を読んで興味を持ってくださった方がいらっしゃれば是非きちんと読んで見られてください!

 

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  • 作者:本田 健
  • 発売日: 2014/12/17
  • メディア: 単行本
 

 

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