今はコロナで海外に行くことが難しいご時世ですね。
ですがコロナが収束したら海外に行きたい!と考えている人も多いのではないでしょうか?
お預けを食らった分、行くとなれば後悔のない海外生活にしたいですよね。
私もカナダで1度、オーストラリアで1度、ホームステイをしたことがあります。そして今は日本にいますが、1年ちょっとオーストラリアの現地エージェントで働いていました。
メインの仕事内容はオーストラリアに留学・ワーホリに来た日本人の方のサポートで、お客様の相談に乗る機会も多かったです。ホームステイ手配もほとんど私が行っていました。
そのなかで感じたホームステイのメリットとデメリット、多くの人が抱いている理想と現実について書いてみようと思います!
留学やワーキングホリデーをお考えの方で、ホームステイを検討されている方の参考なればと思います!
ホームステイの理想と現実
ホームステイって高いけど、せっかく海外生活を送るならしたほうが良いかな?
どれくらいの期間するのが良いんだろう?
子どもがいるところがいいけど指定できるのかな?
ホストファミリーにいろんなところに連れて行ってもらえるのかな?
合わなかったらどうしよう?
お土産は何を持っていったらいいんだろう?
など、いろんな心配や期待があると思います!
理想
ホームステイをするからには、子どもやペットのいる家庭でみんな一緒にご飯を食べたり週末は一緒に出かけたりしたい!という方も多いと思います。
私自身もカナダに4週間の語学留学に行った際そのような理想を抱いていて、実際に当たったホストファミリーは当たりでした!
5歳と2歳の子どもがいて、家族も優しくて、自分の部屋は自分専用のシャワールームやトイレまである!
意外だったのは他の部屋に別のホームステイの子が2人いたということです。
現実① 他の留学生の存在
知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、なかには「ホームステイは自分だけ」だと思っている方もいらっしゃると思います。
でも実は留学エージェントと契約しているホストファミリーの多くは継続的に留学生を受け入れているところが多いです。そして留学生用の部屋は一部屋だけ、という家もありますが、2,3部屋留学生の部屋があるという場合も多いです。
なので部屋は別ですが、他のインターナショナルスチューデントと一緒にホームステイになることも多いのです。
同じ国籍ばかりにならないように配慮してくれているエージェントが多いので、日本人だらけということはないと思いますが、日本人がいない環境がいいという方は、念のためホームステイ選びのときに日本人がいないところがいいと、希望を伝えておくことをオススメします。
英語に自信がない方は日本人がいた方が安心というケースもあるかもしれませんので、それもダメ元でエージェントに伝えてみるといいと思います。
私のときはエクアドル人とブラジル人の女の子がいました。最初びっくりしましたが、異文化を持つ子達と仲良くなれて、一緒にお出かけできたりしてとっても楽しかったです。
現実② ありきたりな日本のお土産はもういらないことが多い
そのときホームステイしているのは自分だけでも、ずっと留学生を受け入れているということはその人たちも日本からのお土産を持っていき続けている場合が多いです。
ホストファミリーは受け入れる学生の国籍をしぼっていることも多いですし、日本のエージェントとホスト契約をしているということは日本の学生が多く来ていると思って間違いありません。
私が行ったところでも、おはしが異常にいっぱいあったり、けん玉やコマ、扇子など、日本のものがたくさんありました。
なのでお土産は食べ物とかが良いかもしれませんね。(オーストラリアは食品の持ち込み制限が厳しいので注意が必要ですが)
現実③ ホームステイはビジネス
ホストファミリーは外国からの学生との交流を楽しみ、週末どこかに連れて行ってくれたり時間を割いてくれることを期待している人もいるかと思います。
もちろん交流を楽しんではいるのですが、「好きだから」というより、副収入つまり副業でやっている人多いのです。
なので、週末どこかに連れて行ってくれるホストは少ないですし、結構放置です。
いろんなことをホストファミリーに求めてあまり手がかかると、エージェント側に苦情が来ることもあります。そういう理由で、25歳以上(自立している人)しか受け入れないところもあります。
だからこそ、私はカナダで留学生が他に2人いてくれて本当によかったです!同じような悩みを共有、情報提供出来るし、休みの日は留学生3人で遊んだり出来てとても楽しかったです。
現実④ シングルマザーとご年配の方が多い
さきほどホームステイはビジネスだとお話しました。それ故、ホストファミリーに登録しているのはシングルマザー、ご年配の方が多いです。
欧米では家が比較的大きいですし、自分たちだけで1LDkを借りるより、人を入れることを想定して少し広めを借りるほうが効率がいいです。
加えて、シングルマザーにとっては子どもを見てくれる人手が増えるのでありがたいです。
退職した方には収入の足しになりますし、子どもが独立していって空いた部屋の有効活用にもなります。
私のオーストラリアでのホームステイは70代のおばあさんと2人きりでした。カナダのときと正反対で、正直大ハズレだったと思います。
おばあさんも全然友好的でなく、笑ってくれず、オーストラリアなまりも強いため来たばかりの私には何と言っているかわからず、不安で苦痛な1ヶ月でした。
エージェントで働き出してホームステイの手配をする際も、子どもがいるところ(いないところ)、ペットがいるところ(いないところ)など、お客様の希望とリストのホームステイの条件がなかなか合わず、困ったこと多いです。
現実⑤ 男性は不利、たばこを吸う人はもっと不利
さらに、私が働いていたエージェントで登録のあったホームステイの半分以上は女性のみしか受け入れていませんでした。
やはり男性より女性のほうがきれいに使ってくれるという印象は強いのでしょうね。
そしてタバコを吸う人を受け入れてくれるところはごく少数。
外で吸うならOKというところもありますが、そもそも「喫煙者」を断じて受け入れないというところも多かったです。
なので男性で、タバコを吸う人は、子どもやペットなどの条件を挙げらっしゃっても、希望通りに手配できることはほぼありませんでした。
現実⑥ ネットが全然使えない
WiFiがあると聞いていたのに、蓋を開けてみれば「家族で1ヶ月5ギガを共有しているから使いすぎないでね」といわれたりすることもしばしば。
ラインで30分ビデオ通話をしただけで怒られた、Youtubeやダウンロードは禁止、なんていうことも意外と聞く話です。
最初にWiFiが無制限かどうか確認するのもありだと思いますし、オーストラリアは携帯の料金がギガ数のわりに安いです。
キャンペーン中であれば40ドル(約3500円)で25ギガとかでした。通常料金で契約していた私でも40ドル6ギガでした。ちなみにギガをたくさん使う人は50ドルも出せば100ギガとか無制限になるプランもありましたよ!
短期滞在でもプリペイドで必要な期間分を購入できます。短期なら日本からモバイルWiFi持ってくるのが一番だと思いますが。
なのでそういうのも活用しながらホームステイ先のWiFiの不便さとはうまく付き合っていきましょう。
現実⑦ 市街地から遠い
ホームステイ先は市街地から離れていることが多いです。
市街地にある語学学校に通うのに毎日片道1時間なんて事はザラです。
バスを使わないといけないところは、最終バスの時間が早いので夜出かけるには不便です。市街地でオールするにも日本のように一晩過ごせる場所はかなり限られますのでご注意ください。
ハズレ例
私が見たり聞いたりしたハズレ例を少しだけご紹介するとこんな感じでしょうか。
・ご飯がまずい(冷凍ばっかり)
・ご飯を一緒に食べてくれない(仕事が忙しくて)
・シャワーの時間などがかなり厳しい
・門限が厳しい
・中国系など移民系の家族で、家庭の中の言語が英語ではない
・高齢者と2人きりでつまらない
ちなみにホームステイ側から見たハズレスチューデントもありますよ。
・全く英語がわからない
・部屋をきれいに使わない、シャワーが長いなど
・いつも夜帰りが遅い
・何でも1から10まで教えてあげないと何も出来ない
・電気をつけっぱなしにする、ネットを使いすぎる
などなど、、お互い様のところもありますが、ハズレかも?と思ってもあまり神経質にならず、これも経験と思って付き合ってみると成長できると思います。
でも、「おかしい」と思ったり、どうしても合わないときは、無理せず早めにエージェントに相談してみてください。
どんな風にホストと話したらいいか、エージェントが間に入って何か動いたほうがいいか、もしくはホストを変更するか、など状況に応じて相談に乗ってくれると思います。
ホストって途中で変更できるの?
結論から言うと、出来ます!
あくまで私の働いていたエージェントでの規約ですが、家を出るときは2週間前にお知らせするというルールがあるので、穏便に出る場合はホームステイを手配したエージェントの規約に従うのが良いでしょう。
もし個人都合で今すぐ出たい!という場合は、基本的に料金は前払いだと思いますので払い込んでいる家賃を諦めて出るしかないかもしれません。
もし後払いの場合は、滞在した期間分はきちんと払って出ましょうね。
もし相手に非があったり、身の危険があったりする場合はすぐに出ましょう。
後は状況に応じてエージェントが一緒に考えてくれます。
ホームステイをするべきかどうかの結論
ホームステイは経験すべき!でも1ヶ月で十分!
理想と違う現実をあげてきたためホームステイはデメリットだらけのように思えた人もいるかもしれません。でも文化を知るのも現地の人たちの実際の生活スタイルや価値観を知るのもホームステイが一番だと思います!
本当に場所によるんですが、なんだかんだ言いながら楽しく勉強になると思いますよ!
どちらにしても「居候」という立場は気を使いますし、長期留学される方も1ヶ月ほどでいいかもしれませんね。ホームステイ期間の1ヶ月の間に仕事と引越し先を探すといいでしょう。
以上、ホームステイの理想と現実をお伝えしました!
ホームステイ先によってもエージェントによっても、国によっても違うかもしれませんが参考になれば嬉しいです!