ひな’sお気に入りらいふ

シングルマザーでも自分の好きな人生諦めない!

「安定」を抜け出して夢を追いたいあなた、自由人になる代償と責任に耐えられますか?【書評】

“夢を追いかけるのを忘れて、安定した人生を選んだ人間は、言ってみれば「退屈な人生を生きる終身刑」を自らに課しているのに等しい。”

 

この言葉は本日ご紹介する大和書房出版、本田健さん著のユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』(2004)の一節です。

f:id:hinahannah:20210227231221j:plain

本田健ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』(2004)大和書房

 

終身刑と聞くとなんだか怖いですよね。

 

まず最初にお伝えしたいことは、喜びとやりがいを感じながら働かれていてこのままでいいと感じられている方は、この本を手に取る必要はありません。

この本では公務員や会社員など雇われて働いている方や自営業の方も含め、“日常的に仕事をしていなければ、生活をしていけない人”を「不自由人」と呼んでいます。

実際私も含め大多数の人がそれに分類されますし、その人たちが不幸せと言っているわけではありません。多くの人が自らそれを選び、ある程度満足している、もしくは安定を手放してまで「自由人」を目指そうと思わない以上、その人たちにとっての幸せは「安定」なのです。

 

ですが、本当はしたくない仕事をしている、毎日退屈だ、ずっとやってみたいことがある、と思っている方には読んでいただきたい本です。

本当は夢を追い、自分のやりたいことをやって生きていきたいのに、日々に忙殺され「自分を知る」という少し遠回りにみえる作業を怠ったツケは「終身刑」というほど大きいということです。

 

成功しているけれどなんだかつまらない方、お金を稼ぐのが好きな方、お金はあるけれど使い方がわからない方など、「お金がある」人も絶対に読むべき本です。幸せなお金持ちになるための学びがぎっしりです!

 

同時に、お金が増えずに悩んでいる方、毎日忙しくやらなければならないことに追われなら必死にやりくりされている方、会社に働かされてうんざりしている方にも、今まで考えたこともなかったような価値観と人生において大切なことに触れることができるのでオススメです。

 

私も自分のやりたいことはなんだろう、何が出来るんだろうと日々考えているなかで、たまたま図書館でこの本を見つけて読み、今までと全く別の価値観に触れて感動しました。

すごく気に入ったので後から購入したほどです。

 

 

 本の概要

 

さて、本についてですが、著者は、「お金の専門家」として経営コンサルティング会社、会計事務所、ベンチャーキャピタル会社など複数の会社を経営されており、自己啓発本作家として大成功されている本田健さんです。

本田さんがまだ20代のころアメリカで運命的に出会ったユダヤ系の大富豪“ゲラー氏”から教わった成功するための要素を17の項目に分けて書き下ろされています。

 

たまたま出会って親しくなったからいろんな教えを請えたと言うわけではなく、最初に「“私はこの若者が人生で成功するのを心から応援する”と書いた紙に1000人分の書名をもらってくる」というテストに合格したことで成功の秘訣を教えてもらえることになり、さらに途中で「電球1000個を3日で売ってくる」というテストを課されたり、突然無人島に置き去りにされて感情や思考をコントロールすることを実施で学ばされたり、、それを全てパスしていく中で成功の教えを得ていくというストーリーです。

 

とても読みやすく惹きこまれるのであっという間に読めます。

盛りだくさん過ぎて私にはまとめることは到底出来ないので、印象に残ったフレーズをご紹介します。

 

“君が提供したサービスの量と質=君が受け取る報酬額”

 

これは成功することにとても大切でどんなことにも当てはまる法則だそうで、費やした時間や経費、才能・努力とは関係なくいかに与えるかが大切だと書かれています。

また“「給料をもらう人」は「人からもらえるもの」にしか興味がないから、金持ちになれない。”というフレーズに、ドキッとしました。

私も決められた時間内に決められた仕事をして給料をもらうことばかり考えて、自分が何を与えられるかとか、仕事の質を上げようとか、正直あまり考えていませんでした。

そこは反省するところですが、この本ではいくらそれに気づき取り組んでも、会社員や公務員では自分が受け取る報酬額はほとんど変わらないので、自由人として上の法則のように成功することが薦められています。

 

“すべては自分がとった立場で決まる。”

 

ゲラー氏は、世の中には、自由な人と不自由な人、二通りの人間しかいないと明言していてるのですが、それを「選べる」ということがびっくりというかすんなり納得は出来ませんでした。貧しい人は自由人なんて選べるわけない、と思いましたが、お金がない人でも自由人になることを選ぶと決めたらそれに向かって突き進むということだと思います。

選べるのであれば当然「自由人」が良いように思えます。それで「会社を辞めて自営業に!」と考える人も多いのではないでしょうか。

ですが、自由人には自由人の責任・代償があり、それに耐えられるかどうかを考えるべきだということも書いてあります。

人によっては普通の人生を生きたほうがよっぽど幸せだということもあるのだそうです。

 

ちなみに自由人と不自由人の定義は簡単に言うと以下のような感じです。

自由人:

経済的、社会的、精神的に独立していて、その人個人が考えるとおりに人生を生きている人

不自由人:

経済的、社会的、精神的に誰かに依存していて、自分は誰なのか、自分が何をやりたいのかも知らないし考えようともしていない人

 

“お金には法則があるのだよ。残念ながら普通の人の多くは、その法則の存在すら信じようとしない。お金には厳格としたルールがある。それはテニスやバスケットボール、ベースボールにルールがああるのと同じなんだ。おもしろいのは、学校では一切お金のルールは教えない。理科、社会、算数のように、社会に出てもあまり役に立たないものは十二年もカリキュラムをつくって教え込むのに、お金に関しては一時間も割かないのは、なぜだろうね”

 

これは本当に本当に同感!私もお金のルールを知ってから、どうしてこんな大切なことみんな知らないんだろう、なんで学校で教えてくれないんだろう、と思いました。

私はまだお金のルールをちゃんと理解しているわけでもないし、こんなこと書きながら貧困から抜け出せていないシングルマザーです。でもこういうお金のことを人に教えられるようになるのが夢です。

自由人になる選択をする人が少ないとしても、きちんと理解し考えた上で選択出来たほうが、納得して幸せになれると思います。

 

“ほとんどの人間は人生を良くしたいとは考えていない”

 

人のために良かれと思って行動したり、こんな考え方を教えてあげたくても、みんながそれを望んでいるわけではないということを受け入れることが大切なのだそうです。

私もこれは気をつけないといけないと思います。

みんなに幸せになってもらいたくて話をしても、みんなに理解してもらうことは出来ないし幸せの定義も人によって違うから押し付けてはいけないですね。

“人はそれぞれベストな人生を送っていると信頼してあげることだよ。”という言葉もぐっと来ました。自分には自分の価値観があって理想の人生があるけれど、それは人それぞれですもんね。

『ぽつんと一軒家』とか『こんなところに日本人』とかを見ていると、狭い世界で細々とでも自分たちらしく幸せに生活している様子に、感動したりもします。

いろんな人生があって、いろんな幸せの形がありますよね。

 

“君が成功しようと思っても、周りの人間は成功してほしくないと考えているわけだ。もちろん、心のそこでは家族や友人はみな君の幸せを願っている。ただ、彼らと君の幸せの定義が若干違っているだけだ。彼らは、君が変わらないで普通に生きたほうが幸せになれると信じている。”

 

これも同じように、価値観が違うがゆえにすんなり受け入れてもらえないことがありますよね。身近な人がビジネスなどに反対するときは大体こういう感情なのでしょうね。

私も大学を休学してワーキングホリデーに行くことを決意したときに、私を思って反対してくれた人がいました。知らない人があれこれ言うのは気にしないとしても、そういう人たちはあなたのことをとても考えてくれているので、反発する前にお礼を言いたいですね。

そして話してもわかってもらえなくても、感謝しながら自分のやりたいことを貫きましょう。あなたが頑張っている姿を見たらいつか応援してくれます。

 

まだまだ書き足りませんが、興味を持ってくださった方は是非読んでみてください!

 

アマゾンはこちら

ユダヤ人大富豪の教え

ユダヤ人大富豪の教え

  • 作者:本田 健
  • 発売日: 2003/06/19
  • メディア: 単行本
 

楽天はこちら