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シングルマザーでも自分の好きな人生諦めない!

【書評】“決断した瞬間に、その未来は、同時に誕生する”!今を変えたいならまず「決める」こと!

 

何か始めたい

仕事ばかりで退屈な毎日を変えたい

漠然と理想はあるけれど、現実的に考えていない

興味はあるけど、なんだか難しそうで踏み出せない

 

なんだか難しそうだし、今は忙しいし

時間に余裕ができたら考えてみよう。。。

 

ダメダメ!!!

(書きながら自分自身も鼓舞)

 

それならまず本を読んでみてはいかがでしょう??

 

この本を読んでもやりたいことが見つかるわけではありませんが、今ダラダラと行動せずに時間を過ごしてしまっているあなたの背中を押してくれることでしょう!

自分で考えて、決断して、行動する力を与えてくれますよ!

 

本田健『大富豪からの手紙』(2018)ダイヤモンド社

 

 

著者と概要

 

著者は以前もご紹介したことのある代表作『ユダヤ人大富豪の教え』の著者である本田健さんです。本田健さんは「お金の専門家」として経営コンサルティング会社、会計事務所、ベンチャーキャピタル会社など複数の会社を経営されており、自己啓発本作家として大成功されている方です。

 

今回レビューを書かせていただく『大富豪からの手紙』は本田健さんがこれまでたくさんのメンターに教わったことやご自身の経験から得た知識が盛りだくさんの「物語」つまりフィクションです。

 

内容としては、大富豪と呼ばれた祖父がお金の代わりに残した「9つの手紙」に導かれ、旅をしながら「人生とは」「成功とは」を学んでいくストーリー。

 

物語のためとても読みやすく入ってきやすいです。

これまで本田健さんの本を読んでこられた人にはなんとなく「読んだことがある」ような感覚になる本かもしれません。個人的には本田さんご自身の実際の経験を書かれた『ユダヤ人大富豪の教え』のほうがノンフィクションということでインパクトが強かったように思います。

 

しかし、まだ彼の著書を読まれたことがない方には人生・成功の学びが詰まっていて、人生を変える1冊になるかもしれません!

 

では、印象に残ったポイントをピックアップしていきます!

 

 

9つの手紙の内容

 

1.偶然、2.決断、3.直感、4.行動、5.お金、6.仕事、7.失敗、8.人間関係、9.運命

 

 

“決断した瞬間に、その未来は、同時に誕生する”

 

まずこのフレーズに、ドキッするというか、グッと心をつかまれますね。

成功に必要なことは、ずばり、決めること。

 

“進学、就職、転職、結婚、独立などに関して、「決断せずに」先延ばしにしていると、ごく目先の安全や安定は得られても、心が躍るような人生にはならないんだ。”

 

そして決める時点では、才能もお金も時間も必要ない。

決めると物事が動き出し、現在と未来を接続する回路が生まれる。

 

これは私も実体験で感じていました。

 

ずっと海外で生活してみたいという夢を漠然と抱いていたけれど、まさか自分が実現できるとは思っていなかった大学2年生のころ。

あるきっかけでワーキングホリデーに行こうと決意してからは、目標に向かってアルバイトをしまくり、応援してくれる人も現れ、アンテナを張ることで情報も入ってくるし経験者の方と話す機会もいただいて、1年後に実現しました。

こんな風に、目的地を決めるとおのずと道が開けていきました。

 

メルボルンのハンドメイドマーケットに出品しようと決めたときも、オーストラリアの永住権を取ろうと決めたときも、わからないことだらけで不安だし難しくてやることはたくさんあったけれど、決めてしまえば後はやることをやるだけ。

 

日本人の大半はまじめだし、「決められたことをやり遂げる」ことは比較的得意なんじゃないかと思います。

ただ、この「決める」という作業が一番難しく、責任が伴い、勇気がいることですよね。

あんなにほしかった「自由」が手に入ると、逆に怖くなってしまうということを経験で学びました。

 

 

“目の前にある選択肢の中に、「本当にほしいもの」が必ずあるとはかぎらない”

 

みんな目の前にある選択肢の中から「ベスト」ではなく「ベター」なものを選ぶのが安全だと考えがちだが、それではワクワクする人生を送ることは出来ない。

なぜなら”目の前にある選択肢の中に、「本当にほしいもの」が必ずあるとはかぎらないからだ。」むしろ「最高の未来は、いつも、今の意識の外にある」のだから”

  

これもなんだか切ないですが事実だと思います。

 

例えば高校を卒業するに当たって、あなたの前にはどんな選択肢がありましたか?

 

ちなみに私に提示されたのは大きく分けてこの2つ。

 

といっても実際は「県内の国公立大学への進学」しか認められていないようなものでした。

 

私立は高いからということで滑り止めすら受けませんでしたし、できることなら「県内」で、そして専門学校よりも大学に行ってほしいという親と先生の方針の中で、一応自分で選んだ「ベター」な大学を受験しました。

 

今思うととても限られた狭い選択肢のなかで、特に疑問も感じずに生きていました。

 

もしかするとこの段階で私にとって「ベスト」な選択は「親戚の会社で働き手に職をつけること」だったかもしれませんし、興味のあった「県外の専門学校に行くこと」だったかもしれませんが、当時の私の前には提示されませんでした。

 

高校生では家庭の事情もどうしても影響するので仕方がないですし、自分の置かれた環境の中でいかに自分らしく生きるかも大切なことですが、自分の前に置かれた選択肢の限界を示すにはとてもわかりやすいですよね。

 

大人になり、自分の力で生活できるようになってきたら、このことを頭に入れて常に自分で考え、アンテナを張り、「ベスト」な道を歩めるようにしていきたいですね。

 

 

“お金はそれ自体が人生を幸せにするものではないけれど、お金がないことによる不便はいっぱいある。”

 

ただ漠然と「お金持ちになりたい」という人は多いけれど、お金はそれ自体が人生を幸せにするものではない。お金があっても幸せじゃない人はたくさんいるし、お金がなくても幸せな人もいる。

けれど、お金がないことによる不便は多く、間違いなく、お金があるかどうかは人生を左右する。

お金から自由になるために大切なことは「お金をいくら持っているか」と「幸せ」は全く関係がないということを、知ること

「お金に邪魔されない人生」が最低限、大切

 

 

お金持ちになる3つの方法

 

「家族のお金を受け継ぐ」

自分の器を越えたお金を持つことになるのでかなりの確率でお金を失いやすい。

自分で稼ぐ力がない場合が多いので保守的に暮らす傾向がある。

 

「お金に働いてもらう」

ある程度のお金があれば不動産や株などに投資してキャッシュフローを得ることが出来るがまとまった資産がなければこれだけでお金持ちになることは出来ない。

 

「自分の才能を使って、仕事で稼ぐ」

資産と呼べるものを持たない普通の人はこの方法しかない。

自分の才能を見つけてどれだけ上手に使えるかがポイントで、3番や4番の才能ではなく1番の才能で勝負することが大切!

 

仕事をしないでたくさんのお金を得たとしても、人は本当の意味で幸せを感じることは出来ない。

人間というのは誰かに利益を与えたり、喜ばせたりすることに喜びを感じる生き物で、それができないと幸せを感じることが難しい。

 

つまりお金持ちになる方法の中で平凡な私たちにできて、幸せを感じることができる方法は「自分の才能を使って仕事で稼ぐ」ことだけですね。

 

 

“2人の間に人間関係が発生したら、必ず、1人は前に進みたがり、もう1人は現状維持を望むようになっている。”

 

物語の主人公の佐藤敬は、これまで「たくさん学んで成長しないとダメ」と教わってきたし、人間というのは常に学び、成長することが必要だし、成長してはじめて、豊かに幸せになれると信じていました。

しかしブータンの人々を見て「成長するのをやめたのと引き換えに、幸せを手に入れた」ように感じた場面があります。

 

実は私も昔、発展途上国で暮らしている人たちをテレビで見て感じたことがありました。今あるものに感謝して多くを望まず外国のことを知らずとても幸せそうなのに、先進国が開発を進めて外国の情報が入ってくるようになったり、便利なものが増えたりすると、自分たちの持っていないものに目が行くようになる。

 

そしたら今まで「幸せ」だと思っていたものに満足できなくなって、同じ環境を「不幸せ」と認識するようになってしまうんじゃないか。

 

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だったら成長はいいことなのか、悪いことなのか。。。

 

成長し続けることが幸せか、今の場所にとどまり続けるのが幸せか。

その答えは、“「どちらも正しい、どちらでもいい」”のだそう。

 

今の自分のいる場所が好きならば、変わろうとする必要はないし、みんなが幸せそうでも自分が違和感を感じているならば、一歩踏み出してみたらいいんですね。

 

これは人間関係に関してもいえることで、2人の間に人間関係が発生すると、必ずひとりは前に進みたがり、もうひとりは現状維持を望むようになっている。

夫婦間、友人間、家族間はもちろん、学校や仕事場、政治の世界でも必ず起きることと理解し、どちらが正しいかを議論せず、どちらも正しいと認め合うことが大切。

 

正しさってきっと人それぞれだし、自分にとっての正義を人に押し付けたらいけないのですよね。日本はまだまだ「これが正しい」「普通こうだから」と単一民族国家特有の志向が強いように感じます。

 

オーストラリアで7年生活していて、オーストラリアはそこが本当にフレキシブルで、オープンで、寛容で、とても心地よかったです。

日本ももっと違いを認め合える社会になれば、もっと心豊かで暮らしやすい国になるのになと思います。

 

 

まだまだ書き足りませんが、詳しくは実際に本を読んでみてください!

この本があなたの背中を押してくれたり、大切なことを気づかせてくれるきっかけになってくれるだろうと思います。

本を読まない選択をされた方も、この記事を読んで何か感じることが少しでもあれば嬉しいです!